白旗製作所

五極管を使った真空管アンプ

DSC2_0022_2.png

一年ほど前、タイの友人からもらった真空管があったため、
昨年から真空管アンプを作っていまして、先月末やっと完成しました。

というわけで、設計から製作までの過程を書いていこうと思います。


もらった真空管は、
五極管のPL500(27GB5)×2
三極管の10DE7×2
でした。

5極管なんか見たこともなかったので、
まずはこういったHPでどういう使い方をするのか
調べたりしてました。
http://hayashimasaki.net/tubebook/

#PL500を調べるときにこんなのも見てました。
http://www.tubes.rs/Tubes/Amplifiers/Schematics/Bass_Amplifier_2xPL500_PL504.html
プッシュプルだと出力出るもんですねー

まず回路構成をどうするかですが、
PL500のほうが大きく、
データシートの数字でも出力用っぽかったので、
PL500のシングル出力としました。

10DE7は中に三極管が2回路入っているもので、
これをそのまま使っても良かったのですが、
どうやらSRPPという2回路使うものがあるらしく、
せっかくなのでSRPPを使ってみることにしました。

#SRPPは、一つの真空管をアクティブな抵抗のように使う回路で、
出力インピーダンスを下げる効果が期待できる

というわけでできた回路図がこちらです。
TubeAmp_v3_2.png

回路定数は最初テキトーに決めて、
あとで実機を動かしながら決定しました。

定数決定時に一番悩んだのは、
PL500の定数です。

どうやらPL500は、アノード電流が200mAとか、
真空管の中では低電圧大電流なものらしく、
そんな大電流で一次インピーダンスの低いトランスが
売っていません!

結局小さめのトランスいくつか買って、
実機で動かしながら、動くところを探しました。

回路定数を決定したら、部品買ってきて、
ケース加工とハンダ付けです。
このへんはトランジスタアンプとそう変わらないので、
手慣れたもんです。

ただ、以前までは大学の設備を使っていましたが、
就職してしまったため、設備を整えなければいけませんでした。
ボール盤やらが自由に使えていた頃が懐かしい。

そうしてできたのが、記事冒頭のアンプです。
ちなみに中身はこんなかんじです。
DSC_0075_2.png

実はトランスがケースからはみ出しているとか、
足がただのスペーサとか、
ハムノイズがやや聞こえるとか、
いろいろあるんですが、とりあえず使える物ができたので、
今普通に部屋で使っています。

まあ、初めて真空管アンプの設計して作れたので概ね満足です。
あとで友人に聞いたら、PL500はとてもお高い2A3の代替に使えるとのことなので、
また気が向いたら買って来て、今度は2A3のよくあるアンプと
似たような構成で作ってみようかと思います。
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  1. 2013/02/17(日) 04:33:10|
  2. 真空管
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真空管とトランジスタのハイブリッドアンプ

ネタが無いので、過去ネタをもうちょっと持ってきます。


2年ほど前、タイの友人に、
真空管アンプ作成を回路図付きでオススメされ、
真空管を扱うのは自分でも初めてだったのですが、
せっかくなので作ってみました。

小信号増幅用真空管6922と
ダーリントントランジスタMJ10012の
ハイブリッドアンプです。

電圧増幅を6922で行い、真空管の増幅の特性をもたせます。
電流増幅をMJ10012で行うことで、OPTは省略しています。

電流増幅がA級になり、発熱がえらいことになりますが、ご愛嬌。
6922を差動増幅として使う回路は、
ぺるけ氏の差動ラインプリアンプ回路を参考にしました。
負帰還の前に電流増幅してオーバーオールにしてます。

6922(6DJ8)というと、YAHAアンプなんてのも有名ですが、
あれはまともな動作点で動作させていないもので、
真空管の扱いやすさ以外にあまり利点は無いと感じています。
まあそこが一番重要だったりしますがw
#YAHAアンプは、簡単に言うと、真空管をわざと低い電圧で動作させたあと
オペアンプで出力するヘッドホンアンプの類です。

真空管の電源はDC200Vを超える事が多く、
高電圧を扱うのを怖がる人もいますが、
扱いを気をつければ何とかなると思います。

まあ、電源回路の製作には十分気を払わなければなりませんが。
結構50Hzのノイズが出力に乗ってくるので、
電源のレギュレータや、抵抗とキャパシタによるLPFは必須です。

正直、出来上がったアンプの特性はそれほどよろしいものではありませんが、
真空管は、それを使っているだけで見た目補正がかかるので、
聞けるものにはなったと思っていますw


回路図はこちらから↓
TubeHybrid.png



tubehybrid.png


tubehybrid.jpg


  1. 2012/12/13(木) 22:18:25|
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Author:dededemio
某電機メーカーエンジニア。
真空管からプログラミングまでゆるゆると。

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